こっから、こっから。ゆっくり楽しく歩いてこ。

日々の想い、小さな暮らし、乳がん退治の記録を綴ります。ぶつくさ言う黒猫も登場。

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トロとの出会い、保護までの顛末と、
癌宣告から手術、治療の過程を記録しています。
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またいつか、行けるかなぁ。ハプニングだらけの手作りの旅。

こんばんは。

今朝は久しぶりに晴れ渡り、

爽やかな朝を迎えた我が街。


そんな空を見上げて、

ふと気づいたのです。



7年前の今日、羽田からの夜便で、

パリ経由フィレンツェへ向けて飛んだのでした。


もう、7年かぁ。。。早いなぁ。


その旅は我々中年夫婦にしたら、

かなりの冒険でした。

無謀に近いチャレンジだったかも。笑。


エアチケット、

陸路の特急電車のチケット、

レンタカー、美術館のチケット、

もちろん滞在する宿まで、

ひとつ、ひとつ、自分達で手配して。


当然、旅慣れなどしているはずもない

働きアリの我々にしたら、

いきなりハードル高すぎた感が、、汗。


更に、私は初めてのヨーロッパ、

そりゃ、もう、わけわかりませんよ。笑笑。


でも、どうしても手作り旅をしたかったのです。


豪奢なホテルのセレブじゃなく、

ブランド品の買い物ツアーじゃない旅を。



たまたま、その頃ずっと読んでいた

フィレンツェ在住の日本人ブロガーさんの生活に憧れて、

いつかトスカーナ地方を訪れてみたいと。


彼女のブレない芯の通った人生観に、

ずいぶんと励まされていたなぁ。

とても懐かしい。


彼女は、今も素敵なブログを発信してくれています。

コロナ禍では、救急看護ボランティアに

奔走していました。


イタリアでは、民間人もキチンと研修を受ければ、救急車に乗ってドクターの補助ができるのです。


シビアな現場を真摯に受け止めて、

一国民として、一生懸命に国の窮地を救おうとする姿に、いつもチカラをもらっていました。

もちろん今もです。


そして、

話は戻りますが、

そんな憧れが過ぎてしまったこのわたくし、

ある日、彼女に直接、

行ってみたい、自炊しながら生活を感じたい、と、訴えまして。笑笑。



なんと、彼女、見ず知らずの私に、

滞在できるアパートを紹介してくれたのです。

もともと現地で、そういうコーディネートもしているようで。


小さなキッチンがあって、

近くの市場やスーパーから材料を調達、

毎日自分で食事を作れる!   


↑屋根裏部屋へ続く階段。


しかもそこは、築500年を超える昔は貴族の館だったという建物の屋根裏部屋。

中年夫婦の冒険にはうってつけですよ、、笑笑。


天井も立派。



たった、5日間でしたが濃密かつサバイバルな体験ができました。


お肉もハムも美味しそう。


スーパーでは、

野菜の量り売りのやり方がわからずに、

近くにいた小さく可愛いおばあちゃんに

身振り、手振りで教わったり。


↑自炊できるキッチン。


塩を買いたくて、店員に聞くも、

私の『ソルト』の発音がイタリア人には通じない。泣。

なかなか難しいですよ、そると!!

あなどるなかれ、ソルトです!笑笑。


↑パンの横、やっとの思いでゲットしたソルト!笑。


ビステッカ(ステーキ)も

市場で新鮮な肉を買ってきて、

焼いて食べました。

レストランで食べる半分以下で、

とても安くて、美味しかった! 


花屋さんで買って来たひまわり。


泡やワインを連日たくさん飲みました。

当時は呑兵衛でしたね。


これが屋根裏部屋の全体像。

一泊ひとり8,000円ほど。


チェックインの時は、

なんと現地に彼女が来てくれて、、。

大感激!!

もう、一生物の思い出になりました。泣 

一緒に撮った写真は棺に入れてもらいます。


↑屋根裏からの景色。

生活の灯りが優しい。


もちろん、楽しいことばかりではなく、

恐怖体験として残っているのは、

フィレンツェで借りたレンタカー。


トスカーナ地方をドライブして、

糸杉並木や、古い街並みを堪能し、

ワイナリーでワインを調達するという

我ら独自の盛り盛りツアー。


↑とりあえず、事故しても死なない、

ボディの強い車を借りました。笑。


コウは、はっきり言って、

私よりさらに語学力はありません。


日本からネットで予約済みのレンタカー屋に行くのさえ、Googleさん頼り。

やっと狭い路地の奥、見つけたお店?

ここが?というようなところ。大丈夫?


コウは鍵だけ、ポイッと渡されて、

なんのフォローもなく

イタリアの街中にリリースされて。笑。


へ?エンジンをかけるにはー??

給油はー??

からの手探り状態。



↑標識がいちいち面白い。


さらには、交通ルールですよ。

みんな方向指示器なんて出さないし、

自由に割り込むし、

クラクションも鳴らすし、

高速はみな、150キロくらいは普通にだしてますし。。汗。




景色を楽しむどころか、

私は緊張のあまり、

半べそかいて、無言になってましたっけ。





コウはいたって平然と、

わからないなりに楽しそうだったのが

ホントに不思議。やはり変わり者?笑。

東西南北が分かれば充分とな。


給油ひとつするのも、

すったもんだして、

車を無事に返還できた時には、

私は安堵でホントに泣きましたね。笑。


あとは、夜道を歩き過ぎて、

似たような路地ばかり、、、

どれも重厚な扉ばかりならび、

宿がわからなくなってみたり。


築500年の館のドアの蝶つがいが

動かなくなり、外に出れなくなって、

ひとりパニックになったり。


シャワーが突然、水になるなんて、

そんなのお約束のかわいいお話し。


数えきれない、

大小さまざまなハプニングも、

今思い返すとかけがえのない想い出ですね。






やっぱり、

旅は珍道中に限りますよね!笑。


7年経ってあの時のエネルギーはないけど、

でも、また行きたいなぁ。。。




↑皮職人のイケメンおじさん。

ここで買った名刺入れ、

今も大切に使っています。

おじさーん、ありがとうねー!


今日は長々と、取り留めなく、

貴重なお時間すみません。

お付き合いいただいた方、ありがとう。


この夕陽も忘れない。。。

また、心に残る旅をしたいです。


ママ、眠くなっちゃった。

あたちが生まれる前のことよね。。

むかーし、むかし。。。